新着情報
令和6年 12月 11日
大東亜戰争宣戰の詔書奉戴記念祭竝に 西修先生時局講演会『憲法一代―現今の憲法論議を見据ゑて』の御報告
十二月八日(日)「米國及び英國に對する宣戦の詔書」奉戴記念日(大東亜戰争開戰記念日)、當神社では大東亜戰争宣戦の詔書奉戴記念祭竝に時局講演会を開催致しました。祭典竝に講演会は、来年迎へる大東亜戰争終戰八十周年記念事業の最初の事業であります。時局講演会は駒沢大学名誉教授の西修先生を講師にお招きし『憲法一代―現今の憲法論議を見据ゑて』を開催。
十時より社殿にて祭典を斎行、宮司が祝詞を奏上し、崇敬総代会長 田林修一様、講師の西修先生が玉串を奉りて拝礼されました。
そして十一時より、社務所参集殿にて時局講演会を開催。
はじめに宮司が挨拶申上げ、大東亜戰争開戰の日である今日、當神社にお祀りされてゐる英靈は、決して太平洋戰争を戰つたのではなく、欧米列強によるアジア植民地支配からの解放、そして大東亜共栄圏成立のために戰ひ、そして散華され、来年に迎へる終戰八十年とは、あくまでも大東亜戰争終戰より八十年であるといふことを強調して話しました。
講師の西修先生は、世界一九五か国の憲法を研究されてをり、GHQの日本国憲法原案起草メンバー八人を含む四十七人に直接取材を行つたり、まだインターネットもない時代に世界の様々な国々を対象とした比較憲法を探求され、本来あるべき日本国憲法成立にむけて尽力されてをられます。そして、西先生は憲法学者とは別に、落語家(芸名:またも家楽大)としての顔もお持ちであり、ユーモアをまじへながら自身が研究された比較憲法学についてご講演いただきました。
講演では、各国憲法の制定年と改正の実際を比較した中で、日本国憲法は世界の成典化憲法保有一八九か国中、古い方から十四番目であり、すべての国が幾度となく憲法を改正してゐるにも関はらず、今まで一度も改正がされたことがない現状を化石憲法であるといふ言葉を用ひて、その異常性を指摘。
また、平和条項の態様と採用国について、国家政策を遂行する手段としての戰争放棄を採用したフィリピンを実例にあげ、軍事基地を国内に置かない様にしたことにより、中国による脅威が目下に迫ってゐる現状に警鐘を鳴らしました。
さらに、西先生が当時、GHQで日本国憲法原案を作成した人たちに取材した際の写真を見ながら、当時その人たちがどのやうな証言をされてゐたのか、貴重なお話を伺ひました。
講演会の締めくくりには、落語家 またも家楽大として、先生のふるさとである富山弁を使ひながら、ユーモアあふれる小話を披露され、会場は大きな笑ひ声に包まれました。
西先生は、憲法を改正する、しないの是非を問ふ以前に、なかなか議論までにならない現状を非常に問題視されてをり、英靈が守って下さったこの日本を守ってゆくため、この化石憲法について、より多くの人が考へる必要があることを改めて強く感じました。
来年、令和七年は大東亜戰争終戰より八十年。八十年前、英靈が戰つた戰争は大東亜戰争であるといふことをより多くの人へ強く訴へてゆき、大東亜戰争終戰八十周年記念事業を恙なく斎行し、慰靈顕彰につとめてゆく次第であります。