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令和5年 4月 13日
第29回「廣德塾」のご報告(令和5年4月15日 )
境内の桜も満開に咲き誇る3月30日、第29回「廣德塾」を開催しました。今回は小学4年生から6年生までの塾生8名と父兄を合せ14名が参加しました。
先づ初めに、手水をつかひ社殿にて学業成就祈願祭を齋行したのち、参集殿にて廣德塾が開講されました。
講座1「宮司講話」では、宮司が若い頃に萬葉集の「玉くしげ二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり」を学んだ時のことを話し、若い時に学んだ事は年を重ねても忘れずに覚えてゐるものであり、若い頃に学ぶことが大切であることを伝へた。それに因んで昨年の秋に103歳を迎へた著者西宮正泰氏(宮司の叔父)より託された「万葉集探訪」の本を受講生に贈りました。
講座2「論語を学ばう」では、とやま論語を楽しむ会の小林先生と青木先生から教はり、青木先生にはオンラインで参加いただきました。素読を行つた後、青木先生から神社へ寄贈された顔淵の直系79代の子孫が揮毫された掛軸、「克己復礼天下為仁」(こつきふくれいてんかきじん)について説明され、「仁」とは自分から進んで思ひやりの心を持ち、周囲に優しく努めてゆけば、そこから思ひやりが広がり、世の中を良くしてゆくのが「仁」の道だと教はりました。
講座3「唱歌を歌はう」では、富山県声楽家協会会員の坂口美里先生から「朧月夜」「背くらべ」の唱歌について学びました。はじめに明治の文部省が編纂した唱歌の歌詞の意味を分かりやすく教はり、そして美しい日本語の楽曲をみんなで心を込めて歌ひました。