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令和3年 6月 27日
第七回奉納篝火狂言のご報告(令和3年6月27日 )
6月13日(日)午後3時から人間国宝 野村萬様、九世 野村万蔵様、六世 野村万之丞様はじめ萬(よろず)狂言一門の皆様によります、第7回奉納篝火(かがりび)狂言が行はれ、約230名の皆様が狂言を堪能いたしました。
「伝統芸能は日本のこころ」と題し、美しい伝統芸能を奉納いただくことで、富山県民広く御英靈とともに楽しんでいただくことが慰靈顕彰になるといふ宮司の思ひにより開催され、草月流 藹(あい)の会(代表 栂野惠秀)様には迎へ花の特別奉納をいただき、狂言の伝統芸能に花を添へていただきました。
はじめに、宮司が「”日本のこころ”とはどういふこころか、日本の伝統や芸能を守り伝へてゆくことの大切さ」について挨拶で話し、次に野村万蔵様が狂言の解説、演目の解説を行ひました。
そして、能村晶人様、清水宗治様の萬狂言一門によります、狂言『柿山伏(かきやまぶし)』が奉納され、柿を食べて隠れてゐる山伏に気づいた柿主が、山伏をなぶつて物真似をさせる様子に、笑ひ声が響いてをりました。
狂言『柿山伏』
次に休憩をはさみ、野村萬様、万蔵様、万之丞様によります狂言『咲嘩(さつか)』が奉納されました。太郎冠者と主人、太郎冠者と咲嘩のやり取りや引き合ひ、仕草など、万蔵家三代の狂言は、観衆の笑ひ声を誘ひ出し、会場はたくさんの笑ひで溢れてをりました。
狂言『咲 嘩』
上演後は、野村萬様へ花束が贈呈され、挨拶を賜りました。コロナ禍で感染者数を毎日気にしながらの開催であり、来場者には感染症予防対策への協力をいただき、午後4時20分、無事に終演となりました。
色々とご協力賜りました皆様方に厚く御礼申上げ、篝火狂言が富山の地に一つの伝統文化として根づいてゆく基となることを念じつつ、ご報告申上げます。