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令和3年 4月 2日
第25回「廣德塾」のご報告(令和3年4月2日 )
3月27日(土)、境内の染井吉野も満開近く咲き初めた穏やかな晴天の中、年中から小学5年生、父兄を含め19名が「第25回廣德塾」に参加しました。
先づ、開催に當り参加児童の健やかな成長と学業成就を祈る祈願祭を齋行。今回から短くなつた鉛筆や使用出来なくなつた筆を持参して御神前にて清祓を行ひ、感謝の気持ちを捧げて納めました。
祈願祭終了後、参集殿に移動。始めに「宮司講話」を開講、万葉集4516番大伴家持の「新しき年の始の初春の今日降る雪のいや重け吉事」を皆で大きな声で朗唱をし、新年を迎へ雪が降るといふことは、秋には益々の豊作を予告し、よい年になるだらう、といふ歌の意味を教はりました。「日本の万葉集は、世界的に見ても大変すばらしい文學であるので、皆さんがもう少し大きくなつたら声を出して読んでください」と宮司が伝へました。
講座2「論語を学ばう」では、青木順子先生の代はりに小林洋先生が講師を務められ、学而第一を塾生と共に元気な声で素読いたしました。最近テレビで放送されてゐる日本の近代国家を作り上げた渋沢栄一も、論語を基本に思ひやりある社会を作つたことを話し、毎日素読することの重要性を塾生に伝へました。
体験講座では、「春、初めて出会ふ美しい色、森の色合はせで楽しまう!」をテーマに、日本ネイチャーゲーム協会の萩原裕美先生を講師に迎へ、自然の中に置いてある人工の動物や昆虫が何体あるのか捜し出し、生き物がカモフラージュして身近な所に沢山ゐることを学びました。次に、カードにある色と自然の中から同じ色を探すゲームをして、一口に「みどり」と言つても様々な色に自然は満ち溢れてゐるといふことを楽しみながら知る事ができました。
今日のやうな元気な声で、楽しみながら学びの多い新学期を迎へられることを祈念申上げます。