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令和2年 8月 25日
第21回元服立山登拜のご報告(令和2年8月25日)
8月23日(日)、第21回元服立山登拜を実施しました。
今回は、武漢コロナウイルス禍の影響により、立山頂上雄山神社峰本社へ日帰りでの開催となり、禰宜の栂野高広が隊長となり、小学4年生から高校2年生までの隊員12名と副隊長以下サポーターが、立山ガイド協会の佐伯知彦氏のガイドのもと総勢24名にて、立山頂上に向けて登拜しました。
はじめに大拜殿にて結成式を行ひ、参拜の後、宮司が隊員へお守りとはちまきを授与し、班長の青山瑛哉(高1)隊員へ隊旗を渡し、激励の言葉を述べました。次に隊長訓示、次に富山みらいロータリークラブ会長の山田直毅様、富山南ライオンズクラブ会長の吉川良一様から激励の言葉をいただきました。そして、ご家族や両クラブの会員の見送りを受けて神社を出発しました。
バスの車中では、神社林苑顧問を松久卓氏から受け継がれました大宮徹氏より、高山植物についての解説を聞き、植生する自然環境や希少性について学びました。
千寿ケ原の立山駅で佐伯知彦ガイドと合流、各自自己紹介をしてケーブル・高原バスを利用して室堂まで移動し、準備体操・靴ひもなどの最終点検を行ひ、頂上の雄山神社峰本社へ向けて登拜が始まりました。
日帰りでの登拜といふことで、はじめの懺悔坂(ざんげざか)は、体が高所に慣れるやうにゆつくりと進み、日頃の罪穢れ、こだはりの心が悔ひ残らぬべく願ひ込めながら登拜、途中の祓戸(はらへど)で祓詞(はらへことば)を奏上し、今一度心身を浄めてから、再び一の越へと向かひました。
一の越からは、険しくなる登拜路を徐々にペースを上げつつ進み、三の越の「昭和天皇御製碑」前で『立山の御歌』を奉唱、皇居を遙拝しました。そして、三の越の広くなつてゐる所で昼食。そこから仰ぐ浄土山山頂に祀られる「軍人靈碑」について、隊長が解説を行ひ、日本が日清・日露戦争、さらに大東亜戦争における、開戦時の世界の情勢や終戦後のアジアの国々の状況について話をし、國のために散華された方々へ感謝する心の大切さを伝へました。
そして頂上へ向けて出発。全員が美事に頂上登拜を成し遂げ、雄山神社峰本社にて、喜びを噛み締め登拜達成の萬歳三唱を行ひました。
ここまでは天候に恵まれ、頂上からは黒部ダムや黒部湖がはつきりと見えてをりましたが、徐々に雨が近づいてきてをり、早めに下山を開始。二の越付近で雨具を装着し、降り出した雨の中を室堂まで下山しました。室堂では、秋篠宮皇嗣殿下御歌「立山にて姿を見たる雷鳥の穏やかな様に心和めり」の碑の前に移動して、隊長が解説を行ひ、富山交聲合唱団斉唱の歌『立山にて』を清聴しました。
その後、定刻通りに神社へ到着。修了式を行ひ、それぞれ隊旗へ名前を記入し、全行程が予定通りに終了しました。
今回も全員が無事に事故無く完遂できましたこと、ガイド・サポーターをはじめ、崇敬会、富山のみの市実行委員会、富山みらいロータリークラブ様、富山南ライオンズクラブ様、立山黒部貫光(株)様、新富観光サービス(株)様、報道機関各位の皆様方のお蔭と、心より篤く感謝申上げ、ご報告申上げます。