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令和元年 8月 12日
箸の日 感謝のまつりのご報告(令和元年8月13日)
8月4日(はしの日)に「箸の日 感謝のまつり」を斎行致しました。
ユネスコ無形文化遺産に登録された和食・日本の食文化に代表される箸は、太古の時代より神器として親しまれ、日本人の魂として使ひ続けられてきました。
令和といふ新しい御代を迎へ、より一層このやうな日本の伝統文化を顧み、深く継承していかなければならないといふ思ひで、この度はじめて斎行されたおまつりです。
当日は、箸の日感謝のまつり実行委員長 一般社団法人 富山県調理師会会長の今庄智幸様、また富山県調理師会の会員の皆様、株式会社五万石社長 安井恒夫様をはじめ料理人の方々、富山縣護國神社崇敬会員の皆様が、使い古したお箸、先の傷んだお箸をお持ち寄り下さいまして、ご参列いただきました。日頃当たり前のやうに使つてゐる箸に皆様とともに感謝をし、お焚き上げを致しました。
祭典後には、国際箸文化研究所 所長 三田村有純先生(東京藝術大学 名誉教授)に「箸に宿る命」と題して講演をしていただくとともに、お箸コレクターとしても名を馳せる先生自らがお持ちになつたお箸を展示し、「世界のお箸五十膳」を開催致しました。
講演では、料理の正面に横向きに置かれた箸は「結界」を意味し、それを手に取ることで結界を解き、神様からの惠み、その食べ物の命、すなわち神様そのものをいただく意味があるといふこと。また、「はし」といふ日本語の「は」は「物の先端」、「し」は「つなぎとめるもの」「命と命をつなぐもの」を意味するといふことをお話いただきました。
「世界のお箸五十膳」展では、三田村先生の解説に頷きながらも、普段めつたにお目にかかることのない世界中から集められたお箸を、皆様興味深々な様子で拝見してをりました。
これからも箸の日感謝のまつりを続けていき、おまつりを通して、私たちは日々、生き物の命をいただいて生きているといふことに感謝をし、またその命を運ぶ箸にも感謝をするといふ、日本の文化・心を呼び覚ますきつかけとなることを願つてをります。ご参列いただきました皆様、洵にありがたうございました。