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平成30年 6月 20日
第5回篝火狂言のご報告(平成30年6月20日)
6月3日(日)午後6時30分から人間国宝 野村萬様、九世 野村万蔵様、六世野村万之丞様はじめ萬(よろず)狂言一門の皆様によります、第5回奉納篝火(かがりび)狂言が行はれ、約350名の皆様が狂言を堪能いたしました。
美しい伝統芸能を奉納いただくことで、富山県民広く御英靈とともに楽しんでいただくことが慰靈顕彰になるといふ宮司の思ひにより開催され、富山婦人謡曲会の皆様から素謡と仕舞の特別奉納を、また草月流 藹(あい)の会(代表 栂野惠秀)様には迎へ花の特別奉納をいただき、花を添へていただきました。
はじめに、富山婦人謡曲会7名の皆様により仕舞『網の段』『江口』『鞍馬天狗』、素謡『加茂』が奉納され、次に宮司が挨拶し、狂言の解説を能村晶人様が行ひ、火入の神事で篝火が灯されました。
そして、野村萬様、万蔵様、万之丞様によります狂言『蚊相撲』が奉納されました。万蔵家三代の狂言は、観劇の子どもたちが思はず吹き出してしまふ素直な笑ひ声を誘ひ出し、会場はたくさんの笑ひで溢れてをりました。
次に休憩をはさみ、能村祐丞様、能村晶人様をはじめ萬狂言一門の皆様、鍋島憲様のお孫さんで熊野小3年生の城戸弦詩(げんじ)君、そして第5回の節目として特別に栂野宮司の孫の雄志朗君も出演して、『茸(くさびら)』が奉納され、狂言が末永く続くことを願ふ開催となりました。
上演後は野村萬様へ花束が贈呈され、午後8時に終演となりました。
色々とご協力賜りました皆様方に厚く御礼申上げ、篝火狂言が富山の地に一つの伝統文化として根づいてゆく基となることを念じつつ、ご報告申上げます。
富山婦人謡曲会 特別奉納 素謡・仕舞
宮司挨拶 能村晶人様によります解説
舞台の清祓ひと火入れ神事
以下は、狂言『蚊相撲』
以下は、狂言『茸』