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平成26年 5月 27日
第1回 奉納 篝火(かかりび)狂言のご報告(平成26年5月27日海軍記念日)
5月10日(土)午後6時30分から人間国宝野村萬様はじめ萬(よろず)狂言一門の皆様によります、第1回奉納篝火狂言が行はれ、約400名の皆様が狂言を堪能いたしました。
野村萬様には、平成4年、大拜殿が完成した折に杮落として、当時七世万蔵として三番叟を厳粛に舞つていただき、昨年御創立百年を迎へ改めて美しい伝統芸能を奉納いただくことで、富山県民広く御英靈とともに楽しんでいただくことが慰靈顕彰になるといふ宮司の思ひにより開催された次第であります。
当日は、宮司と禰宜が空港でお迎へいたし、野村萬様と野村万蔵様とともに後援いただきました北日本新聞社を表敬訪問の後、神社にて打ち合はせを行ひました。
午後5時30分に狂言舞台のある大拜殿を開場、待ち時間には平成7年6月2日に富山テレビ株式会社様の協力で行はれました「大田楽」を大型画面で上映し、開演を迎へました。
はじめに宮司が挨拶を申上げ、狂言の解説を小笠原匡様が行ひ、舞台の空間を想像していただいたり、扇子など僅かな道具で様々な物を演出することにより楽しみいただくといふことなど、狂言の楽しみ方をわかりやすく解説いただきました。次に火入の儀で宮司が舞台を祓ひ清め、火入の神事を行ひ篝火に火が灯され、続いて、演目「萩大名」をシテ(大名)・野村萬様、アト(太郎冠者)・野村太一郎様、小アト(茶屋)・野村万禄様が、演目「棒縛」をシテ(太郎冠者)・野村万蔵様、アト(主)・荒井亮吉様、小アト(次郎冠者)・小笠原匡様が演じられ、次に人間国宝の野村萬様より挨拶をいただきました。
休憩をはさみ、演目「六地蔵」をシテ(すっぱ)・能村祐丞様、アト(田舎者)・野村万禄様、小アト(すっぱの仲間)・鍋島憲様、清水宗治様、中島恭介様が演じられ、午後8時35分終演となりました。
大拜殿は野外であるけれども、狂言者の演じる声や観衆の笑ひ声に包まれて、癒しやくつろぎの空間を醸し出してをり、御英靈もさぞかしご嘉納されたであらうと感じたところであります。
色々とご協力賜りました皆様方に厚く御礼申上げ、ご報告申上げます。