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平成24年 9月 26日

第二十八回表千家献茶式のご報告(平成24年9月27日)

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 第二十八回表千家献茶式並びに桜菊茶会を富山縣護國神社表千家献茶会主催、表千家同門会富山県支部協賛にて、平成24年9月17日(月)に表千家 左海祥二郎宗匠をお迎へして開催いたしました。
 今年は台風の影響でフェーン現象となり36度を超える大変暑い中の献茶式となりました。
 午後1時宮司以下齋員、宗匠、表千家同門会富山県支部役員、國泰寺管長が参進、神社役員や県茶道連盟、北日本茶会の関係者ら約四百名が参列する大拜殿を通り祈祷殿へ着座。修祓、献饌、栂野守雄宮司の祝詞奏上の後、献茶の儀が執り行はれました。左海祥二郎宗匠が洗練されたお点前を厳かに披露され、点てられた濃茶、薄茶を宮司が御神前にお供へしました。戰場で倒れられた御英靈たちが、末期の水もいただけぬまま亡くなられたことに思ひを馳せ、故郷の清水で点てられたお茶を当代一流の茶人によつて捧げ奉るものであり、10月5日の秋季例大祭を前に齋行されます献茶式であります。
 昭和20年8月1日、大空襲により社殿が炎上、昭和29年10月現在の社殿が竣功され、10月20日に正遷座祭を齋行、翌21日には早朝より慶賀祭等の祭事があり、午後1時より社殿に於て表千家流富山吉祥会の主催にて吉倉虚白宗匠の奉仕による献茶の式が初めて齋行されました。そして、創立70周年記念事業により現在の社務所が竣功された昭和57年10月、表千家家元千宗左宗匠に御奉仕いただいたのを機に、昭和60年より毎年齋行いたしてをります。
 今年も、國泰寺管長・澤大道老師猊下に御参列いただきました。國泰寺との関係は、昭和20年に遡ります。伊佐雄志神社で祀られてをられる先述の大空襲により戰災にて殉難された方の中で、神通川に飛び込まれ富山湾にたくさんの御遺体が流されました。御遺体はその後、東は滑川の海岸へ西は氷見市島尾海岸へ漂着いたします。島尾海岸に漂着された御遺体は先々代の國泰寺管長によって懇ろに荼毘に付され、毎年8月12日慰靈の法要が営まれてゐるのであります。澤大道老師猊下には御参列賜り、誠にありがたく感謝申上げます。
 社務所をはじめ境内各所では、献茶式に合はせ、表千家同門会富山県支部(谷野亮爾支部長)が担当する「桜菊茶会」も開かれ、秋の気配を感じながら心尽くしの一服を楽しまれました。
 御関係各位の御協力に感謝申上げ、御報告いたします。
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