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平成23年 3月 5日

映画『氷雪の門』上映会のご案内(平成23年3月5日)

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現在ロシア領サハリンと呼ばれるかつての樺太。昭和20年8月15日の終戦の混乱の中、この地で多くの日本人が死んでいった。8月6日、米軍による世界初の原爆が広島に、続いて8月9日には長崎にも投下された。同じ8月9日、ソ連は「日ソ不可侵条約」を破り、満州、樺太に侵攻した。
映画『氷雪の門』は、ソ連の侵攻作戦のただなかで、最後まで通信連絡をとり、若い生命をなげうった樺太の真岡郵便局電話交換手9人の乙女の悲劇を描いた真実の物語である。戦争は終はったはずなのに、何故、彼女たちは死を選ばねばならなかったのか。その深層に挑み、昭和49年に制作された映画が、ソ連の圧力により封印されてしまう。当時の新聞資料等によれば、ソ連大使館から外務、文部両省に「反ソ映画の上映は困る」との抗議により、配給会社が自粛に至ったと報道している。本作の公開が予定されていた昭和49年3月29日を目前に、前売り券の売れ行きが70万枚に達していたにもかかわらず急遽、公開中止となってしまふ。

この映画『氷雪の門』が昨年再編集され、劇場公開されました。この度、呉羽映画社が中心となって富山県下にも上映されることになりましたので、ご案内申し上げます。
上映会は、
3月19日(土)富山国際会議場 076-424-5931
4月2日(土)新川文化ホール 0765-23-1123
4月3日(日)くろべコラーレ 0765-57-1201
4月9日(土) 砺波文化会館 0763-33-5515
4月10日(日)高岡文化ホール 0766-25-4141
4月17日(日)新湊文化会館 0766-82-8400
上映時間 ①10時  ②14時
料  金 大人1,000円 高校生800円 小中学生500円
問ひ合せ 呉羽映画社076-436-5381 富山市呉羽町1005

(あらすじ)
8月15日。全く突然に終戦の報がもたらせられた。敗戦国の婦女子がたどる暗い運命、生きられるかもしれないという希望、様々な思ひが交錯する中で、樺太全土に婦女子の疎開命令が出た。一人、また一人と、真岡郵便局の交換嬢たちも引き揚げて行く。だが、その中には命令に従わず、“決死隊"としてその編成に参加し、交換手として職務を遂行しやうと互ひに励ましあひ、責任を果たさうと心に誓ふ20名の乙女たちがいた。ソ連の進攻は依然として止むことなく、むしろ、激しさを増した。戦争は終はったのではないか?人々は驚愕し、混乱した。
それは8月20日、霧の深い早朝。突如、真岡の町の沿岸にソ連艦隊が現はれ、艦砲射撃を開始した。町は紅蓮の炎につつまれ、戦場と化した。
この時、第一班の交換嬢たち9人は局にいた。緊急を告げる電話の回線、町の人々へ避難経路を告げ、多くの人々の生命を守るため、彼女らは職場を離れなかった。じりじりと迫るソ連兵の群。取り残された9人の乙女たち。胸には青酸カリが潜められていた。局の窓から迫るソ連兵の姿が見えた。路上の親子が銃火を浴びた。もはや、これまでだった。班長はたった一本残った回線に「みなさん、これが最後です。さやうなら、さやうなら」と告げると静かにプラグを引き抜いた…
(映画『氷雪の門』オフィシャルサイトHPより抜粋して掲載)