新着情報
平成22年 9月 8日
第十一回元服立山登拜のご報告(平成22年9月8日)
第十一回元服立山登拜を8月22日(日)から24日(火)の2泊3日で、隊員21名、隊長以下サポーター等大人を含む総勢38名にて開催しました。
越中男子は、数へ年十五歳になると霊峰立山へ登拜することが古くからの慣はしとなつてをり、この元服立山登拜は、大人に成長していく大切な少年期に、正しい日本の歴史・世界の歴史を学び、祖先の恩に感謝し、登拜を通じて感得した強い意志を経験すべく、開催するものであります。
本年は、隊長に権禰宜の栂野高広、ガイドに立山ガイド協会の佐伯高男氏、ガイド補佐に同じく立山ガイド協会の佐伯知彦氏に新しく代はりました。また、一日目宿泊の室堂山荘では、「立山仲語が語る立山信仰」と題して佐伯知彦氏に立山曼荼羅の絵解きを基に詳しく立山の解説をいただき、佐伯高男氏からは、一日で成し遂げる三山縦走の厳しさや登拜の上で最も注意しなければならないことなどを詳しく教へていただきました。二日目は午前5時から午後5時まで12時間かけての登拜であつたり、全行程中一度も雨が降らず晴天に恵まれましたが、水分補給には極力注意しながら、ガイド・サポーターの皆様をはじめ、雄山神社・各山荘の皆様、御協賛いただいてをります富山縣護國神社崇敬会、青空のみの市実行委員会、富山みらいロータリークラブ、富山南ライオンズクラブ、立山黒部缶貫光株式会社、更に、報道各社の皆様方のお蔭をもちまして、全員が無事に三山縦走を含む全ての行程を成し遂げることが出来ました。ここに厚く御礼申し上げます。まことにありがたうございました。
結成式・宮司挨拶。そして出発にはたくさんの方にお見送りいただきました
ガイドの佐伯高男氏と合流し、準備体操をして追分を出発。弥陀ヶ原を進む
三年連続、この三名には班長を拜命。頼りになります。一の谷で昼食
六禅定の一つ鎖禅定の鎖場を攀じ登り、獅子が鼻へ
獅子ヶ鼻上にて、のぞき禅定 「親のありがたさを認識しませう」
餓鬼の田と呼ばれる地塘の間を通り室堂へ
室堂山荘では佐伯知彦氏に立山信仰の解説をしていただきました
二日目早朝出発、先づは浄土山頂へ
浄土山頂、軍人靈碑前に一つ目の石を奉納、サポーターの栗林進男様お手前のお茶を軍人靈碑に献茶、そして参拜後、隊長より軍人靈碑建立の経緯と当時の歴史を解説
國歌斉唱して記念撮影
浄土山より一の越へ
一の越より三の越へ、日本で一番高い所にある御製碑「昭和天皇御製碑」前にて解説、全員で『立山の御歌』を奉唱
雄山頂上、雄山神社峰本社にて二つ目の石を奉納、雄山神社禰宜の佐伯睦麿様に元服成就祈願祭の齋主を御奉仕いただき、元服成就の万歳三唱
集合写真を撮り、再び縦走開始
富山県最高峰の大汝山頂、佐伯高男ガイドとその足元に見える日本最大のダム・黒四ダムと黒部湖
真砂岳、別山後方に聳える劔岳を望みつつ、富士の折立を降る
稜線を進み別山山頂へ、山頂に着くと目の前に劔岳が聳える
別山のお社に三つ目の石を奉納して参拜、三山縦走達成の万歳三唱
劔岳に向かひて、サポーターの三島敏夫さん作詞作曲の『劔岳讃歌』を全員で唄ひ、宿泊地、雷鳥沢ヒュッテに向けて下山開始
三日目の朝食後、栗林進男様の「さわやか茶会」にて全員美味しいお茶をいただきました
雷鳥沢ヒュッテの佐伯満寿男主人からは昨夜、とつても怖い体験談をお話いただきました。元森林管理署長の松久卓氏に合流いただき地獄谷へ
松久卓氏から立山の自然や地形、植物などの解説をいただきました
天狗平山荘に到着
記念撮影
神社到着、修了式にて終了証授与。今回はオーストラリアよりホームステイ中のニコラス君も参加しました
全行程を完全に達成しました。隊員諸君おめでたう。御協力いただきました皆様方、まことにありがたうございました。