富山縣護國神社創建九十周年記念遺芳録
英靈のお話3 原井榮一 命
昭和十九年七月六日
ビルマ・マンダレーにて戦病死
富山市三室荒屋出身 三十五歳
遺芳館アナウンスガイド3
原井 榮一命(はらい えいいちのみこと)
陸軍兵長 昭和十八年八月十七日 金澤東部第五十一部隊入隊
その年暮、佛印へ渡り、ビルマ派遣森第四六三二部隊として、
インパール作戰に参戰
昭和十九年七月六日戰病死 三十七歳 富山市三室荒屋出身
原井榮一命は、高等小学校を最優秀で卒業されたものの、家庭の事情により師範学校進学を断念し、當時の杉木郵便局長の強い招請により郵便局に奉職されました。郵便局では、テニスクラブを結成したり、短歌の會も催されたといひます。四男の洋ちゃんが生まれて間もないのに、自分より若い人達が次々と召集令状により出征されることに、常に心を痛められてゐて、三十五歳といふ年齢にもかかはらず進んで入隊されたといひます。
『原井榮一五十回忌記念 潮路遥けく』は、奥様の原井文子様を始め、長女中島禮子様、次女村上通子様、嗣子(しし)洋様、同奥様、さらに友人の皆様の榮一命を偲ぶ強い思ひで上梓(じょうし)されたものです。
ここに展示されてゐるハガキ等は、昭和十八年八月十七日入隊し、十九年七月六日戰病死されるまで、十ヶ月余りの間に家族に寄せられた、手紙・ハガキ五十二通、現金送金と共に送金目的の欄に記された傳言文四通、合せて五十六通の通信です。
- 高田豊志 命
- 佐竹吉隆 命
- 横澤哲也 命
- 松久友三 命
- 上田 貢 命
- 宮林金吾 命
- 眞野敏弘 命
- 小泉庄一 命
- 小泉利雄 命
- 藤井益二 命
- 小森一之 命
- 島 俊之 命
- 辻内三郎 命
- 竹森義秋 命
- 原井栄一 命
- 藤井喜治 命
- 中野信義 命
- 山平賢蔵 命
- 中尾邦為 命
- 笹倉林治 命
- 高井浅則 命
- 高邑 登 命
- 梶原正雄 命
- 野村 勇 命
- 舟木榮作 命
- 耕作精一 命
- 西藤武信 命
- 山崎憲進 命
- 枝 幹二 命
- 松井正一 命
- 根尾久男 命