第四十一回表千家献茶式竝に櫻菊茶会を富山縣護國神社表千家献茶会主催、表千家同門会富山県支部協賛にて、9月30日(月)に表千家 左海 大(さかい ひろし) 宗匠をお迎へして開催いたしました。昨年までは9月17日の開催でありましたが、不審菴様の御配慮により、10月5日の秋季例大祭のより近い日に、本年から変更させていただいた献茶式であります。
12時55分、宮司以下齋員、宗匠、表千家同門会富山県支部役員、國泰寺管長が参進、神社役員や表千家同門会富山県支部、北日本茶会、富山県茶道連盟の関係者らが参列する大拜殿を通り祈祷殿へ着座。修祓、献饌、宮司祝詞奏上の後、献茶の儀が執り行はれました。
当日は、晴れ渡り爽やかな秋風が感じられる中、左海宗匠が洗練されたお点前を厳かにまた丁寧に恙無く披露され、点てられた濃茶薄茶を宮司が御神前にお供へすることができました。戰場で倒れられた御英靈が、末期の水もいただけぬまま亡くなられたことに思ひを馳せ、故郷の清水で点てられたお茶を当代一流の茶人によつて捧げ奉るものであり、秋季例大祭に先立ち齋行されます献茶式であります。
創立70周年記念事業により現在の社務所が竣功された昭和57年10月、表千家 第14代家元 而妙斎 千宗左 宗匠に御奉仕いただいたのを機に、昭和60年より毎年齋行いたしてをり、コロナ禍で開催できない年もございましたが、昭和18年の戰勝祈願献茶式、昭和29年の戰歿者慰霊献茶式と合せて、四十一回目の表千家献茶式となりました。縁の深い皆様方に御参列いただき、恙なく厳粛に齋行できましたこと、ご関係の皆様方に厚く御禮申上げます.
表千家同門会富山県支部によります櫻菊茶会も盛大に行はれました。朝早くからのご奉仕、まことにありがたうございました。