第30回「廣德塾」のご報告(令和5年8月3日 )
7月22日、第30回「廣德塾」を開催、はじめに手水の儀を行ひ、正式参拜を齋行し、廣德塾が開講しました。
講座1「宮司講話」では、大伴家持が越中国の国守として国見をした時に詠んだ「鵜坂河渡る瀬多みこの我が馬の足掻きの水に衣ぬれにけり」の和歌を紹介し、鵜坂河(今の神通川)を馬に乗つて渡つた時、馬があがいて自分の衣服が濡れてしまつたことを詠み、家持があまりの水の多さに驚き、「この」と字余りにすることで強調を表し、感性を豊かに過ごせばよい歌を詠むことができるといふことを教はりました。
講座2「論語を学ばう」では、とやま論語を楽しむ会の青木順子先生とオンラインでつなぎ、子罕九、為政二の論語から「仁・知・勇」について学び、「よく学び、思ひやりの心をもち、強い心をもつて正しいことを行ふ」ことの大切さを教はりました。
講座3「ネイチャーゲーム」で、日本ネイチャーゲーム協会の萩原裕美先生から、「わたしのワンピース」「はつぱのファッションショー」「いねむりおじさん」のゲームを行ひ、五感を集中させて楽しみました。
講座4「唱歌を歌はう」では、元巫女で富山声楽家協会会員の坂口美里さんが講師となり、「われは海の子」の唱歌を学びました。浜辺で力強く成長する少年の、強靭な肉体と精神を誇る姿が表現されてゐる歌詞であるといふことを学んだ。また「われは海の子」は、難解な言葉が多いといふことで昭和55年に共通歌唱教材から外されたが、国民の人気が高く、平成2年から教科書に復活したことを教はり、全員で力強く歌ひました。